「気温も暖かくなって桜の季節になってきましたね」
「そうなんです!見頃は来週いっぱいと言ったところでしょう」

車で適当に流していたテレビから
桜の開花を告げる予報があった。

もうそんな季節になったのかと、桜の開花で今年の春を感じた。

桜は良い。

どこがどう良いかは答えづらいけど、良い。
なんかこう…新しいことが始まる予感がしてしまう

道路脇にびっしりと並ぶサクラ並木は七分咲きといったところで、それは本当に綺麗だった。

でも僕はまだサクラの満開というのを見た記憶がない。

だから七分咲きで感動している僕が満開を見たらいったい何を思うんだろうと。

きっと忘れられない瞬間になるんだろうな。

大学を中退して就職活動をしていたのがちょうど4月。

街には学生服やスーツの人がやっぱり多かった。
服や鞄といったそのどれもが新しくて、新生活はもう既に始まっていた。

僕はというと、、

まだ何も始まってなかった。

街をひとたび歩けば、どこか自分だけが乗り遅れてしまったかのような、早く追いつかなきゃという焦りが押し寄せてきて、もうその頃にはあまり外に出ないようにしてた。

僕にとっての桜というのは、辛かった時期を象徴するものだけど、何も始まってなかった時期を思い出すものではあるけれども

あの頃よりは少しでも進んでいると励ましてくれているようなそんな存在だ。

みんなの中にも〇〇はあの時を思い出すというようなものはありますか?

ぜひ知りたいです。

「来週のころにはもう散っちゃうかもしれませんねー…」

今年こそは見にいきたいと思っていたのにそんなに早いのか、と僕は落胆した

今年もまた満開の桜を見ることはできそうにありません

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