カフカの人生論・名言から学ぶネガティブな人生の歩き方

この本は厳密に言えばエッセイではありませんが、エッセイとも言えるかもしれません。

なんせ内容の8割はフランツ・カフカのエッセイ。

2割は著者の解説です。

すべてお終いのように見えるときでも 、まだまだ新しい力が湧き出てくる 。

それこそ 、おまえが生きている証なのだ 。

私がカフカと出会ったキッカケはこの詩でした。

綺麗事ばかり言う名言はあまり好きではないのですが、

なぜだか無性に気になったのです。

この詩?ポエム?が”カフカ”という人物によって謳われたものだと知って、

カフカをもっと知りたいと思うようになったのでした。

そこでこの本を買いました。

買ってから気づいたのですが、カフカを知れば知るほど、

その詩に本当のカフカはいませんでした。

現代に通ずるカフカの人生論

カフカはもう随分と昔の人ですが、考え方はどんな偉人より現代人に近い。

なぜならカフカの夢は空を飛ぼうとすることや、

未開の地を探検することではなかったからです。

ただ、小説家になりたかったのです。

ね?私たちと全然変わりません。

この本はそんな夢や目標がありながらも“現実”というモンスターに勝てなかったカフカの名言集です。

本がどうこう言う前に、まずはこの本の主人公、カフカの話をしなければいけません。

フランツカフカという人物

「フランツカフカ」は偉人であり、異人でもありました。

どこが変わっているかと言うと“考え方”が特に変わっています。

 

例えば、降水確率が0%だというのに傘を仕込んでおくのはよくあるかもしれません。

カフカの場合はそこで傘を2個持つような人です。

銃刀法が敷かれている日本で、銃を撃たれるということはまぁないですが、
胸にペンダントを仕込んでおくことはあるかもしれません。

ただ、カフカはそこで防弾チョッキを着ます。

可笑しいでしょう?
「そんなやついたのかよ」って笑えてくるでしょう?
カフカってほんとは実在しない人物ではないか…。

でも実在しています。

そんな彼は、人一倍臆病であり、人一倍挫折を味わった人だったのです。

自分に向き合い続けた偉人カフカ

そんなカフカは偉人ではありますが、

残っている名言には”名言あるある”のように人を指図するような言葉はありません。

“〇〇であるなら〇〇であるべきだ。”

みたいな。

と、いうよりも。

正確に言うとカフカは外側より内側に意識が向いているんです。

だからこそ、とことん自分に向き合う人間でした。

現代(特に東京?)では自分を見失うことは少なくありません。

人が多ければ考えは変わるし、環境が違えば、行動も変わってくる。

でもカフカは“自分がどういう人間なのか”をわかっていました。

何が好きで嫌いか。

他人とは何が違くて、できないのか。

譲れない夢は何か。

この本はカフカの名言集であり、カフカを知るための本ですが、

私にとっては、自分を知る良いきっかけを作ってくれた本でした。

そんなカフカの名言を本からちょこっと紹介したいと思います。

カフカの名言をちょこっと紹介

目標があるのに、そこにいたる道はない。道を進んでいると思っているが、実際には尻込みをしているのだ。

人間の根本的な弱さは、勝利を手にできないことではなく、せっかく手にした勝利を、活用しきれないことである。

生きることは、たえずわき道にそれていくことだ。本当はどこに向かうはずだったのか、振り返ってみることさえ許されない。

あなたはいくつ共感できましたか?

もし、このどれか一つでも共感できたなら、この本を買っても損はしません

実はカフカはこれらの名言は書こうと思って書いているのではないんです。

メモ帳に書きなぐっていたもの抜き出したもの。

自分をとことん見つめ直していたカフカの言うことは、

そのメモ帳に書かれていた小言でさえも今の現代人に深く突き刺さるということです。

この一冊をおすすめしたい人

じゃぁこんなネガティブな人の言葉なんて誰が見たがるんだって思うかもしれません。

でもこの人の名言を見るだけで意外とポジティブになっていくんです。

私はこの本を”ポジティブになりたいから”買ったのではありません。

ネガティブを力にしたいと言いますか…。

私自身どうにも物事をポジティブに考えられないんですよね。
暗い気持ちに浸っていたい時が時折あるんです。

この本を買う時も嫌なことがあって、レビューを見ていたんです。

何か気持ちを沈めてくれる本がないだろうかと…。
ネガティブに浸れる本はないのかと…。

そうだ。絶望名人カフカの本を買おう。

そんな時にこんなレビューを見て、数ある中からこの本を買おうと決めたんです。

「ポジティブに囚われている人、絶望に囚われている人。どちらにもおすすめできる一冊です。」

陽気に生きなければ周りとうまくやっていけないのではないだろうか。
暗い自分に囚われていて良いのだろうか。

そんなあなたに捧げる一冊らしい。

ある意味度肝を抜かれた本です。
読了後は全然気持ちが沈んでいなかったのですからそういう意味ではお金を返してほしいかもしれません笑
でもポジティブにはなれました。

そういう意味では買ってよかったなと思える本です。

きっと万人ウケするような一冊ではありません。

ただ「あぁなんだかわかる気がする」と思ったあなたに手にとっていただきたいですね。

絶望名人から学ぶ人生論

カフカはよく“絶望名人”なんて言われますが、これは自分自身に対して絶望しているのです。

夢に向かって一生懸命にやりたい。

でも夢を追うにはお金がいる。時間がいる。
それにはずっと健康的な体が必要で、人より秀でた才能が必要で。

でも自分は凡人だから、
人より努力しなければいけないし、
そのためには時間が必要だった。

”ないないづくし”の自分に絶望し尽くしたカフカ。

そんなネガティブな彼を見ているとポジティブになってしまう不思議。
きっと自分より下を見るとなんだか自分は頑張ろうって思える心理なのかもしれません。

だからこの本も”自分を見つめ直すキッカケ”になると思います。
よくある自己啓発本みたいな、成功者の本ではないから。

成功者ばかりをお手本にするのではなく、失敗者からも学べることはあるんです。

すべてお終いのように見えるときでも 、まだまだ新しい力が湧き出てくる 。

それこそ 、おまえが生きている証なのだ 。

もし 、そういう力が湧いてこないなら 、そのときは 、すべて終わりだ 。もうこれまで 。

冒頭で紹介した詩には続きがあって、これが本当のカフカです。

少しでも自分の考えに迷ったり、
今回紹介した名言が少しでも共感できた人は見てみてください。

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